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自他リクエストバランス その2

2021.7.29

自分に甘く、他人に厳しい。 ストイックでない限り、 基本的に多くの人に見られる傾向ではありますが、 行き過ぎてしまえばかなりの悪徳です。 前回のつづき。
前回の終わりの方で、例に挙げた台詞を
ここでもう一度繰り返してみますわね。
「私なら、この書類作成は彼女の半分の時間で
 もっと美しく作成出来るのに。」
 
「私なら、このスカートはもっと丁寧に美しいラインで
 センス良く早く縫い上げるのに。」
その根拠に客観性があるかどうかが分かれ目
という話を前回しました。

例えば書類作成が誰かの半分の時間で、
もっと美しく作成できると考えた根拠。

パターンA
「私は書類作成のための専門学校に通ったから。」

パターンB
「私は過去に、同種の書類を実際に半分の時間で作成しており、
 その完成度に関して複数の人から
 評価を受けたことがあるから。」
言うまでもなく、
パターンBの方が説得力がありますでしょう?
さて、この自己評価のズレが最も残念な方に
進む例をお話ししましょう。

随分昔の話ですが
過去に実際にワタクシが遭遇したものですわ。
その人は、あるプロの料理人の料理を徹底的に貶しました。

「私の方が上手。
 これにお金を払うなんて、皆さん氣前がいい。」

「私の方が上手と思う理由?
 それは、昔1週間の短期バイトをした先で、
 そこの料理人に氣に入られて料理を教えてもらったから。」
腕前を貶された料理人は、決して下手ではありませんでした。

また、示された根拠が
料理を教えたという料理人の腕も定かではなく、
しかも1週間という短さ。
まぁたまにいらっしゃるこういう人。

と聞き流していたのですけれど、
その人は急に、いろいろな人に料理を作って
お金を取るようになっていたのです。

ただし、評判が悪過ぎて続きませんでした。
その人は、いろんな分野で
そういうことをやらかしました。

知識、裁縫、着付け、インテリアコーディネートなどなど。
プロの仕事を貶して自分の方が上だと主張しては
周囲から有料で依頼を受けようとしたのです。
実際の技術レベルは、素人の平均値より低い
とするのが周囲の評価です。

けれど本人の自己評価はプロより上。

ものによっては、世界有数の人の技術より上
と主張していました。
あまりのことに、周囲がそれぞれに指摘するようになります。

「ここが変」「これはあり得ない」
「申し訳ないけど、これで有料と言われても困る」

料理は味が無かったり茹で過ぎていたり焦げていたり、
よく洗っていない食器にのって出てきます。

裁縫は、縫えていない部分があったり、
左右のバランスが著しくおかしかったり、
他のパーツを縫い込んでいたり。

着付けは前がはだけて、寝起きの旅館浴衣のよう。

インテリアは。。スマートに言えばサイケデリック。
こういうことを控え目に誰かが指摘すると、
こんなリアクションが定番でした。

「リクエストが高過ぎる!!」
「普通、このくらい大目に見るよね?!」
プロのまともな仕事を不当に貶した人ですが、
自分へのリクエストが高いと腹を立てる。

まさに、他人へのリクエストは高く、
自分へのリクエストは低い典型として
興味深く言動を見守っておりました。
これは一例ですが、こういう例は少なくないですわ。

「私ならもっと上手くやるから」
「もっと早くやるから」

その件を任せてくれと言った人が
その宣言通りのことをしなかったという例。
「私ならすぐやるのに」と、
いつも行動開始が遅い人が言っていたり。

「私ならすぐ割り切る」と、
いつも割り切れなくて時に泣く人が言っていたり。
そしてそこに客観的評価「出来たためしがない」
なんて言われた時に

「リクエストが高過ぎる!」

と考えてしまう人は、日々の悪徳積みも
なかなかな累積状況と見た方がよいでしょうね。
自分に甘く他人に厳しくも、
今回の例のように振り切ってしまうと
一種の暴力ですね。


すべては繋がっていて、
偶然はないのです!
分に甘い点数をつけたいのは
人の常ではあるかもしれません。

自分の中で完結していれば良いものではなく、
甘さは必ず外に出てしまうものです。

が、自信満々に甘さを露呈してしまっては。。
大変なことになるものです。

と簡単な話で、同じことを他人にされて許せるかどうか。

この目線を忘れないことで、
このラスボスレベルの悪徳は避けられますわ。


なみに、客観性を受け入れられない人ほど、
鏡を直視しないで視線を逸らす傾向が強かったりします。

鏡を直視することを覚えるだけで、
何かひとつ進化出来るのかもしれませんわよ。

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