雪の結晶の裏話

出来てます！
楽しかったので、つい徹夜してしまいましたよ。

雪の結晶には、僕は特別な思い入れがありまして。
修行時代から、いろんな雪の結晶を作ったんです。

今回も、僕のこだわりが入ってます。

雪の結晶は、美しく仕上げるには、
どうしても譲れないコツがあるんです。

ほとんどが企業秘密ですが、
サワリだけ言ってみますね！

形だけの話をさせてもらいますね。

雪の結晶の美しさは、とにかくバランスなんです。

簡単なようで、この６方向に伸びた結晶のバランスを取るのは
非常に難しいんですね。

皆さんここで苦労されるんですよ。

Ｍａｇｉｃ　Ｗａｎｄｓさんのお客様の耳で美しく揺れる
キラキラした雪の結晶。

これ、妥協出来ないので、
バランスの納得がいくまで型を何度も触りました！

あ、そんなわけで、お預かりした見本では型を取りませんでした。
サイズの参考にさせて頂きましたよ★

ご覧下さい。これが仕上がった雪の結晶です。

そりゃもうわくわくして作りましたから！

あぁ、見本は片面だけでしたけど、
やっぱり雪の結晶は両面どこから見ても
キラキラしていてほしいんで。。

両面にカットを入れました！

実はこれ、両面にカット入れると
途端にバランス取る難易度がぐぐっと上がるんですよ。

６本の放射状に伸びたラインから、
斜めになだらかにカットを入れるんですが、
裏も表も同じ角度にならなきゃキレイじゃないんですよね。

ここが一番こだわったところですね！

そしてこの筋の入れ方ひとつで、
キラキラ度合いが変わってしまうので、
ひとつひとつ筋を入れていくのは緊張する作業。

でも、仕上がりの美しさも見えてくるので、ほんと面白いんですよ。

この辺が腕の見せ所ですからね！

あぁ。。
最初大きいものの方から作ったんです。
これは見本通りのサイズですからね。

そしてリクエストが、このサイズより２回り小さいものを
とのことだったんですけれど。。

これ、敢えて計測器を使ってないです。

そういう道具に頼ると、このテのものは
ガラリと表情が変わってしまうんですよ。

人の感覚というものは侮れないものです。
数値に頼るより、自分の感覚に忠実に仕上げると、
「これ！」というものが出来るんですよね！

雪の結晶は神聖ささえ感じさせるものです。

道具で機械的に処理するのではなくて、
いろんなものに耳を澄ませ感覚を冴え渡らせて指先に伝える。。

そのことで、神聖さを感じさせる仕上がりに
なるような氣がするんですよ。

この仕事は、天から一時的に預かった感覚を
指先を通していろんなものに伝える作業だと思うんです。