ルピナス

小さい頃、お氣に入りだった絵本で初めて知ったのが
ルピナスという花でした。

ルピナスの日本での別名は「昇藤(のぼりふじ)」。
小さな花が集まって上へと伸びる
藤の花を逆さまにしたような形状がユニークな花です。

調べると、ルピナスという名前の由来の説のうちのひとつに
荒野でも咲く生命力の強さから、ラテン語の狼を意味する言葉から
取られているというものがありました。

そのこともあってか、花言葉にも「貪欲」という
言葉が入っていました。

その他の花言葉は、「想像力」「空想」「いつも幸せ」。
なんだか面白い言葉の組み合わせですよね。

わたしのお氣に入りの絵本では、
主人公の女性が「世界を美しくするために」は
どうすればいいかと考えて、
晩年植えて回ったのがこのルピナスでした。

主人公が植えて回っていた花がルピナスなのは
たまたまなのかもしれません。

でも、上に向かって咲くルピナスのように、
「世界のために」向上心を忘れないという意味で「貪欲」、

世界を美しくするための「想像力」を忘れず生きる主人公に、
ルピナスはとてもマッチした花だったのだなと
今になって氣付かされました。

ルピナスは、今この現代を生きるわたしたちにもまた
見習いたくなる姿勢を教えてくれる花だとも思います。

「貪欲」は一般的にはあまりいい意味ではない言葉
という扱いではありますが…

わたしは、先述の絵本の主人公のように、
年齢や状況を言い訳にせず学ぼう、変わろう、動こうという姿勢を
絶えず持つこと、

つまり「貪欲」であることは運氣にプラスの風を呼び込むことだと
思っています。

「想像力」がなければ、
人間関係を円滑に築いていくことは難しいでしょう。

自分の氣持ちや思考にしっかり向き合うことさえ
難しいことがあるのに、
ましてや他人の考えることが何もかも
手に取るようにわかるということはまずあり得ません。

あらゆる言動に想像力を働かせて考える必要があります。

SNSでの誹謗中傷が社会問題になっていますが、
これも「想像力」のなさが招くものなのではないかと思います。

もしかすると、見えている部分だけで全体像を決めつけていたり、
自分の考えられる範囲でだけ出た意見をさも正義かのように
ふりがざしたりしてしまっているかもしれません。

挙句、一方的に知っているだけかもしれない人に
見えない角度から突然石を投げつけて逃げるなんて…

現実の日本では、ほとんどの人がしませんが、
SNSでは横行していることなのです。

「いつも幸せ」は、
状況次第ではとても難しいことです。

理想や願い、解決したいことがあり、
そのために現在は不十分であると感じているからこそ、
成長や打開のために努力するのがわたしたちだからです。

それに対して「いつも幸せ」と言うと、
向上心を忘れてしまったような
能天氣な言葉に捉えられかねません。

しかし、「足るを知る」という言葉もあるように、
今あるものに目を向けることもときには有効です。

特に、うまくいかずに氣持ちが落ちてしまっているときには
加点法で現状を捉えなおすと
「今の幸せ」を再認識できることでしょう。

元氣が出たり、何か解決のヒントを見つけたりすつ
きっかけにもなるかもしれません。

「いつも幸せ」は「現状に感謝できる」ことに
繋がっていると思います。

そんなしなやかな生き方を教えてくれるような
ルピナスを思わせるカラーの石が集まって
ブレスレットができました。

トップに据えたのは、トパーズです。
ホワイトからイエロー、オレンジまで
様々な色があるので、どんな色が来るのかはお楽しみです。

トパーズは、思考回路をクリアにして、
努力や試行錯誤の成果として
大きなプラスをもたらす手助けをしてくれます。

少しでも前進したならばその歩みを祝福し、
さらに進むためのエネルギーを与えてくれることでしょう。

ベースは、アメジストです。
ドロップ風のタンブルで、ドロップ型というには
いびつで由来傷の多い形なのですが
これがむしろルピナスの花のようでかわいらしい形です。

アメジストは、氣持ちや思考がマイナスに偏り過ぎないよう
見張っていてくれる浄化の役割を担っています。

ベースの途中には、ブルーのジルコンを据えました。

このジルコンは、模造石ではなく、れっきとした
天然の石です。

あのダイヤモンドにも負けず劣らずの輝きを放つ石で、
転んでもただは起きない、どんな経験もすべて糧に変えて進む
強いパワーを持つとされています。

成長し続けるエネルギーの中に
周囲の人への思いやりや現状への感謝を含んで
強く、しなやかに咲くルピナス。

そのパワーを身にまとって
さらに輝きながら進んでください！