天舞2021
奉納舞とは、神様に捧げる舞のことです。 神社で踊られることが多いのですが、 場所に関わらず奉納の意識があれば奉納舞。
踊りは表現ですから、いろんな踊り手がいますわ。 自分のためだけに踊る人、 他の踊り手を威圧するのが目的で踊る人。 (無意味に思えるでしょう? でもそういう人も世の中にはいるのです。) この舞台の時間を楽しんで!と思って踊る人、 舞台が終わった後も幸せにね!と思って踊る人。
奉納という文字が頭の中に無くても、 誰かの幸せを考えながら踊るのは奉納舞なのです。 なので、踊り手の我が強く出るだけの踊りは 奉納舞でもなんでもないと考えていますわ。
ワタクシはこの『天舞2021』がソロデビューでした。 定期的に開催される他のライブでの出演経験は 何度かありますが、それでも基本はデュオ(2人)です。
天舞のソロ出演は、実は何年も前に提案されたことがあったのですが、
ワタクシは「主催側で雑務多いですし」と逃げ回っておりました。
今回先生より
先生「次のライブはソロで出演しなさい。」
と言われた時には、「出演」に驚き過ぎて
ソロの部分を聞き逃していましたのよ。
「いえあの、ワタクシは雑務が。。」という微かな抵抗には
先生「今回は男子が出ない。仕事は代わってもらいなさい。」
ということで出演決定。
で、てっきりclairとデュオかと思って聞いていたのですが
話が噛み合わない。
「あの。。先生、それ。。ワタクシ1人で踊るんですか?」
先生「ソロとはそういう意味です。」
という忘れられないやり取りで
ワタクシのソロデビューは決まりました。
先生「デュオだろうと何だろうと、踊る時は1人でしょう。」
と言われたものの、実際はそうではないものです。
練習中にバテてステップが乱れた時に痛感しました。
デュオならここでパートナーのフォローが入って何とかなるけれど、
ソロは乱れたステップ音だけが刻まれるのだと。
表現も構成も一人で考えて一人で仕上げていくのがソロ。
その10分(ほぼ一曲分)の空間に一人で責任持てよと言われるのがソロ。
決まったのなら務めるしかないですからね。 本番では8割程度のことしか出来ないと自分に言い聞かせ、 半年の時間をここに集めよう!と取り組んできたのですが。。
2020年末クリスマスライブ出演決定、 2021年の発表会曲の練習、 ついでに2022年の発表会曲が超難易度高いために 異例ながら並行して練習。 という状態に。
いやいや。そんなことお客様には関係無い。
と、取り組んできた本番3日前のこと。
「そこの振付け、変えるわ。そこもあそこも。」
・・・・なんですと?
直前にかなりの振付け変更。 もう体が前の振りに馴染んでしまっているので、 とにかく体の記憶を更新させないといけません。 先生は少しでも良いものをと考えて下さっているのですから、 応えるのみ。 ただ、周囲からは「この分だと当日変更もあるかも~♪」と 面白がられていたのです。
ライブ当日。 リハーサルが始まろうという時に先生に 先生「じゃ、6曲目(皆で踊る曲)の演出は昨日打ち合わせた通りに。 ・・・あぁ、フェムトはいなかったんだっけ。 うん。昨日決まったんだけど言ってなかったね。」(にっこり) 「えぇぇぇぇ?それ全く未経験で見たことも聞いたこともない演出!」 先生「ま、皆と同じことやればいいよ。」←超無茶振り。 と定刻通りにリハーサルが始まり、 変更箇所が全く身につかないうちに本番に突入したのでした。
第二公演はアンコールがかかりまして、どうするんだろう?
先生が何か踊られるのかしら?と思っていたところ、
先生「セビ」
という一言で皆で舞台に戻り、先生が指で1を作ってワタクシを差し、
その他の指示もぱぱぱっと手で示されてアンコールが始まったという。。
要するにセビジャーナスという曲(4番まである)を1番がワタクシ、 2番を他の出演者2人で、3番を先生、4番を途中まで3人で ラスト先生も合流して、最終ポジション真ん中二人は中央に寄って前進して フィニッシュという指示がなされたのです。 わぁい。デビューって絶対忘れられてる!
と、いろいろありましたがワタクシは楽しく過ごしました。 と申しますか、緊張感がちょっと足りなかったような。。 実はね、踊りにはある程度の緊張感が必要なんですのよ。 しかも今回の曲『ソレア』のテーマは孤独を主にした人生の重み。 なのに、緊張感が薄くて非常に焦りました。
大抵の場合、本番前が一番緊張するタイプなワタクシ。 かつて、これで踊れるのかしら?レベルに緊張したこともあります。 ただ毎回曲が始まるとするっと良い状態になるものなんですけれど、 今回は本番前の緊張感がそもそも薄いから、 曲の出だしあたりで表現したい緊迫感も軽め。
第二公演に至っては、「緊張感って何ですか?」レベルだったので 更に「出の緊迫感」は消えてたかもしれませんが、 まぁリラックスしていたのだと良いように取ることに致します。 特に第二公演はとても高評価を頂いたので、 何かがより良い状態になったのかもしれませんわね。
メルマガでも語ったことですが、
皆様の温かいまなざしは本当に心地よかった。
その中で、割と開運要素を詰め込んだ動きを重ねられたと思いますわ。
(ワタクシが指導アシスタントに入る時には茨木の練習生には
「ここが陰陽になる」「ここで天地を繋ぐ」という教え方をしています。
覚えていてくれていたら茨木生は開運要素満載の舞が可能なはず♪)
見に来て下さった方の運氣、大きく底上げされていますように!
頂いた感想、紹介させて下さいね。 「送ったのに掲載されてない!」という方は お知らせ下さいませ。
無事に終了しました。
また次回に向けて頑張っていきたいと思います。
ご来場下さった皆さまに支えられているイベントです。
これからもよろしくお願いします。
すべては繋がっていて、
偶然はないのです!
今回、誰にも言わずにひそかにテーマにしていたのは ステップの音。 上手い人というのは、ステップ音がクリアで心地良く、 しかもメロディアスなんですのよ。 なので、今回飛び上がりたいくらいに嬉しかったのは 舞台が終わってすぐにワタクシのところに来て感想を伝えてくれた HolyLotusさんのこの一言でした。 「すごかった。美しかった。 ステップ音のキレイさに圧倒された。」 ワタクシ、最高の経験を積ませて頂きました。 このエネルギーが皆様に届きますように! メッセージ集の最後にご紹介した番外編の朝子先生は アルコイリスに所属されているワタクシの最初の先生。 朝子先生・京子先生そして秀実先生に直接教えて頂いていますが、 最初の15年くらいを担当頂いた先生です。 (今もよく教えて頂いているので 過去の先生というわけではないのです) 25年のフラメンコ歴の中で、秀実先生はもちろん、 朝子先生にも一度も褒められたことはありませんでしたのよ。 その朝子先生からのこのメッセージ。。 京子先生は、舞台から降りて来たワタクシをハグされて、 こうおっしゃいました。 「おめでとう!自己ベスト! 私が今まで見たあなたの舞台で、一番良かった。」 秀実先生はこうおっしゃいました。 「いいじゃないのあんたなんか、伸びしろいっぱいあるんだから。」 ワタクシが 「それはもう!才能はともかく 伸びしろならものすっごくありますよ。」 と申し上げたら 「あんたの伸びしろは、私が伸ばすよ。」 ワタクシは、見に来て下さった方の幸せを願って踊りましたが、 まず自分自身が圧倒的な幸せを頂くことになったイベントになりました。 ワタクシは大概のことは何でも小器用にこなしてしまいます。 若い頃に人生で最も出来ないことだと思ったフラメンコに、 人生のハードルに挑戦するような想いで取り組んで来ました。 もうね、何もかも苦手だったのです。 当時はもう、人前で何かするのも苦手。 体で表現するのが苦手。 先天性の脚の障害もあるから、踊りなんてとんでもない! そう思っていましたしね。 長いフラメンコ生活の中では、腰が痛くなったり脚が痛くなったり いろいろありました。 動けなくなったこともあります。 これをフラメンコのせいにしていたら、今のワタクシはいません。 痛みは間違った動きによるものか、 普段動かさないところが動いたことによる 強烈な好転反応かどちらかの可能性大で、 後者なら「もう動かさない」という選択肢は自分の体を悪化させることに。 それで続けてきたわけですが、かつての大先輩が京子先生に こうおっしゃっていたそうです。 「フェムトはすごく上手くなったんだね。びっくりした。 あの人は希望の星だわ。 あのフェムトでもあんなに上手くなるなんて!!」 京子先生は「上手くなった」のところだけ聞いて喜んで ワタクシに伝えて下さったのですが。(笑) ワタクシは「希望の星」と言われるレベルで かつてはそれはそれはひどかったということなんですのよ。 開運もそうです。 人生で底を見たワタクシが開運して幸せに生きているのですから、 ほとんどの方はもっと楽に簡単に開運出来るのが分かります。 フラメンコは開運要素がいっぱいの舞です。 その要素を生かすのも殺すのも踊り手の意識ひとつ。 踊りは何もかもが出てしまうので、 自我が肥大化していないか、馬鹿な虚栄心が育っていないか、 そういうものを確認する人生の鏡と考えて取り組んでいます。 ワタクシにたくさんの幸せをありがとう! もっと幸せエネルギーを還元していきますわね!
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