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「風の時代」への疑問 その2

2021.1.21

占星術の世界で、「2020年から風の時代」をいう表現を あちこちで目にするようになっています。 今のところワタクシは懐疑的。 その理由を語ってみたいと思いますわ。 その1へ
むしろ、すごいのは1981年。

土星の公転周期と木星の公転周期は全然違うので、
だからこそ重なる(グレートコンジャクション)のが
大体20年に1回。

なのに、いろいろあって1年に3回発生した重なり。
ミレニアムのタイミングで地になっているのも面白いですわね。

ミレニアムは土の氣。
西暦2000年より「地」。
でも、巷で話題の風の時代は2020年から。
それはどうなんですか?という感じなのです。

2000年から確かに20年間が土。
でもその前19年間が、既に風。

「200年ぶりの大転換!」ではないですわね。
もしも、

「宇宙の歴史から見れば
 20年とか40年とかは誤差レベル。
 
 イレギュラーに挟まった元素はスルーして、
 大きな流れを見るべき。」

ということであれば、それは天体の鑑定や未来予測に使えても
人間社会の鑑定・未来予測には使えませんわね。
人間の一生にとって、20年~40年は誤差じゃない。

人は年単位・月単位・日単位で占いを見るわけで、
20年~40年みたいな、場合によっては人生の半分が
誤差とされるような大雑把な未来予測データなんか
役立たずなのではないのかしら?というのが
ワタクシの感想です。
「2020年はコロナ禍でリモートワークが取り入れられ」

みたいなことも、「風の時代の大転換」の説明に使われがちです。
あとは電子マネーとかかしらね。
でもワタクシは疑問。

リモートワークは全世界で取り入れられたのか。
電子マネー使用は2020年からスタートしたのか。

東洋哲学は日本を起点にする(極東)けれど、
西洋占星術が日本の変化にそこまで影響を受けるのか。

受けるのなら、平成から令和になった年や
政権交代していた時期がミューテーション・コンジャクションと
連動していないのは?
なのに

「ほら。電子マネーが日本で浸透し始めているでしょう?
 ああいうのが風の時代に入ったということ。」

と言われても、素直に「なるほど♪」とは言えないのです。

それ、大転換のネタにしてはえらくささやかなのでは。
東洋哲学な見方をするなら、何せファジーですから
時代で見る時には前後2年を
助走期間みたいな取り方をするのです。

なので

「令和は地から風への変化の氣を受けて始まった。」

になりますし、
コロナは「風に運ばれてきた厄」なんですけれどね。
いろんな方の占星術の説明を読めば読むほど、
非常にデジタルな感覚の世界のようですから、
2020年に起きる天体のすごいことがあるなら、
2020年から社会も動くということなのでしょう。
風水的見解からも、今が大きな変化の時というのは
同感なんですのよ。

2年くらい前から、その年その年に大きな何かが変わる。
今年も何か変わるでしょう。

あと1~2年くらいは大きな変化が起きやすい時なので。
でも、「風の時代」という印象的なテーマで
時代の変化を語るその説明内容は、
ワタクシから見たら

「既にどれも起きていること」

です。

それを「これから起きる。風の時代だから起きる。」
と言われても変な話だとしか思えません。
ワタクシが今のところ「風の時代」に懐疑的だ
というのは、ここまで語ってきたことが理由ですわ。
ここから、文字通りの裏話。

占星術家と言えばこの人!というくらいに
メジャーな方の講演に2回行ったことがありますのよ。

1回は素人さん向け講演。
2回目はプロ鑑定家が所属する団体の会合でのゲスト講演。

「皆さんも、外で長時間空を眺めていると、
 地球の公転を感じられると思います。」

という言葉が忘れられません。
地球の公転を外で感じるには、3カ月くらい立ってないと無理。
もっとも、この一言だけなら公転と自転を言い間違えたんですのね。
で済む話ですが、その後にずっと繋がっていった話の内容から
言い間違いではなく完全に誤解していることが判明したエピソードです。

この自転・公転の勘違いレベルのミスを、2回目のプロ相手の講演でも
やってしまわれました。
また、プロ相手の講演は普通は自分の専門(その人の場合は占星術)から
何をどう解析してアプローチしていくかの方法論や、
データ解析の方法や、最新の統計なんかを発表する場ですが
なぜか

「占術家って名乗れます?
 うさん臭く思われてイヤじゃないですか?
 自分はあんまり言いたくないんですよね~。」

という切り口で始まった、テーマ「愚痴」なだけの講演だったので
史上初のブーイングが起きました。
おそらくデータを読んでの解析はなさったことがない。
だからこその、その2回の講演内容だったのでしょう。

その方がホームページでおっしゃってます。


「当然ながらとっくに氣づいていたけれど、
 いつ言おうかタイミングを狙っていた。
 
 ちょうど良い機会だから改めて公式に言うけれど
 今は『風の時代』ですよ。」(意訳)

・・・慎重になった方が良さそうです。
「風の時代」を語る人全てがデータ解析未経験、
苦手意識を持っている、なんてことまでは申しません。

占星術に関しては門外漢ですからワタクシ。

でも、門外漢の人間がデータを見てすぐに感じる疑問は、
プロはある程度想定してその回答も掲載しつつ、
「風の時代」を語って欲しいと思いますのよ。
こんなことを言いながら、

「ミューテーションもコンジャクションも
 何もかも定義が違う。勘違いしているよ。」

という展開も期待しているのです。
きっとほっとしますから。
風の時代というキャッチーな表現に乗せられて
その氣になってしまったら何かを見失いそうですね。

すべては繋がっていて、
偶然はないのです!
星術業界で第一人者(単にメジャーなだけじゃなく)
というポジションの方は、占星術に限界を感じられて
別の名前で東洋哲学に切り替えられています。

理由は占星術はファジーさが無いことで現実とずれるから
とのことでした。

もっとも今回の違和感はファジーさの有無で完全解決なんか
するものではないのですけれどね。


00年ごとに起きる!という説明がまず違っているという
ミューテーショングレートコンジャクション。

20年ぶりに風に戻ったという四元素の動きが
200年ぶりの壮大なものとして語られていますわね。

一方で、200年分の動きのエネルギーが影響するとされる
社会変化例は年単位な感覚のものばかりが目立ちます。

かなりバランス悪い。。


の時代という設定はともかくとして、
東洋哲学の観点からも、天体の動きが方位カテゴリーを変えたり
(ミューテーション)重なったり(コンジャクション)する時には
エネルギーが強く干渉すると考えます。

けれどその変化の強さは、200年に一度規模のものではありません。

もっとも、この変化についての「●●な変化が起きる」な説明は、
説明者の鑑定力量が左右するわけですからね。

その説明が「えぇ?・・・・。」なものばかり巷に流れていても、
ミューテーショングレートコンジャクションが何も影響無い証明には
なり得ませんわ。

ワタクシは前回・そして上でも申し上げているように、
むしろ影響は強いと考えます。


タクシが懐疑的なのは「風の時代に入った」ということと、
その時代に入ったらどんな変化が起きるかという
様々なところでなされていてワタクシが目にしてきた説明。
(ワタクシが読んでいないだけで、クリーンヒットな説明文は
 存在しているかもしれません。)

加えて、誰かが言い出した「風の時代」という表現に、
今まで「地の時代」「火の時代」なんて使ってなかった言葉なのに
多くの占星術家が

「特に今まで言う機会もなかった」
「前の時代は200年前だから(実際は20年前)」

ということで流してしまおうとしているその姿勢ですわ。


星と土星が重なる星座の元素カテゴリーが変わるのが
本当に200年ぶりなのか。

実際の変化の仕方を見た時に、それでも「時代」扱い出来るのか。

既に散々発生している事象を「これから起きることリスト」に
加えないで、予測出来る発生例を挙げられるのか。

乗っかっている方には、その辺をもう少し見直す必要はあるかも。


り返しますが、「風の時代に入った」かどうかは別として、
そして「だから●●な変化が起きる!」の内容も脇にどけて、
大きな変化は起きやすい氣の流れなのは確かです。

暴走氣味の、キャッチーワード先行な説明に踊らされず、
200年に一度という盛り盛りな設定に惑わされず、
正確に氣の流れを読むようにしましょうね。

200年ぶりではないけれど、20年ぶりでも
20年分のエネルギーの変化にはなるのですから。

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