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相剋

2021.9.23

「花のベースの氣と色が相剋関係」 こんな時、どうなってしまうのだろうというご質問を Manyさんから風水相談に頂きました。 相剋についての考え方ですわね。
風水の市販本では、とにかく「相剋はアウト!」という
扱いのようです。

風水というカテゴリーの大きな枠組みとしての風潮は、

「イヤなことは全部避けてハッピーになろうぜ」

ですから。
ただね、現実問題として
「イヤなことは全部避けて」はあり得ません。

ねずみ講みたいなもので、
誰かがイヤなことを全部避けるなら、
その分を誰かが引き受けさせられたりするのです。
Aさんが掃除したくないから、
掃除をしないで済む措置を取った。

 ↓

掃除がBさんの仕事になったけれど、
Bさんもイヤだからしないで済む措置を取った。

 ↓

Cさんに回って来たけれど、Cさんもイヤだから。。
(以下略)
仮に全員が「掃除しないで済む!」の実現を完遂させたら、
ゴミだらけの汚い環境で過ごすというイヤなことが発生。

風水の崩壊事案ですわよ。笑
シビアに言いますと、一般に言う風水の

  相生は良いこと! 相剋は悪いこと!

というのは、「風水ってなぁに?」という子どもに
分かりやすいように、超絶シンプルに大昔の人が表現したこと。

これを全力で真に受けて書籍化したのが市販本です。
童話が教本になったレベルなんですのよ。

世の中のことが、そんなにシンプル縦割りに出来るなら、
人間社会に裁判制度は不要ですからね。

なので、大まかなベクトルはあっても
そこまでスパッと割り切れるものではありません。
誤解が無いように重ねておきますが、
相生・相剋の関係はありますのよ。

相生=良・相剋=悪

が微妙ということ。
相剋関係と言えば、
木:金:火:水:土:木

です。

樹木は金属で切られたくないし、
金属は火で溶かされたくないし、
火は水で消されたくないし、
水は土で流れる先を決められたくないし、
土は木に養分を取られたくない。
だから

「ね~相剋ってイヤな関係なんだよ~。」
「ふぅん。そっか~。」

というレベルで子どもに説明したわけです。

実際、野放しにして全部受け入れたら
生命の危機。
樹木は金属で切られたくない。
  ↓
幹を切り倒されたら枯れます。

金属は火で溶かされたくない。
  ↓
溶かされ続けたら消失します。

火は水で消されたくない。
  ↓
完全に水をかけられたら存在が無くなります。

水は土で流れる先を決められたくない。
  ↓
せき止められたら流れを失います。
土が混じれば水は濁ります。

土は木に養分を取られたくない。
  ↓
木が密集すれば、土は粉末化します。
けれど、上で申し上げている通りに、
全てのイヤなことを排除すると、
世界は絶対に成り立ちません。
樹木は金属で切られたくない。
  ↓
好き勝手に枝を伸ばし、誰の土地だろうとお構いなし。
影を作って欲しくないところに影を作り、
巨大化した自分を支えるために、養分取り放題。
金属は火で溶かされたくない。
  ↓
溶けなかったら原石のままです。
誰かの役に立とうと思えば、ある程度は溶けて
形を変える必要あり。

誰かの役に立とうという意志が無いなら、
社会ではいわゆる権利主張だけして義務を果たさない存在
ということに。
火は水で消されたくない。
  ↓
放っておけば、全世界を燃やし尽くします。

世界が消える日が来ます。
水は土で流れる先を決められたくない。
  ↓
放っておけば好き放題に溢れて流れて
世界を呑みます。

世界が消える日が来ます。
土は木に養分を取られたくない。
  ↓
植物の生えない土は、結局砂漠化。
土という存在を失います。

土が土であるために、植物も動物もあるのです。
相剋というのは、厳しい師匠のようなものなんですのよ。

いてくれるから成長する。
けれど、鍛えるのも度が過ぎればパワハラになる。
相生は、優しい両親のようなもの。

いてくれるから愛情を知り、心地良く育つ。
けれど度が過ぎれば甘やかしの優しい虐待になる。
さて、ここまで読まれてきて
皆さま当初の課題を忘れられているかもしれませんが、

「花のベースの氣と色が相剋関係」

について考えてみましょう。
例えば菊。

菊は植物なので、ベースのベースくらいにあたるのは木の氣。
菊科は土の氣メインで金の氣もそこそこ強い。
品種や色によって、更に金の氣が強く加わる。

ベースのベースとそれ以外とが、完全に相剋ですわね。
剪定されて、伸びるべき方向にまとめられた成長力を持つ
土の氣・金の氣の花ということになります。

でもまぁ、風水相談で回答しておりますように、
生花は五行よりも旬と好みで選ぶ方が良いですわ。

ピンクの花に、ちょっと氣をつけつつも
使いこなせれば十分に達人です。
世の中のお父さんは、家に帰ってピンクの花が飾られていたら、
何か傍若無人な態度を取っていたかもしれないと、
我が身を振り返った方が良いですね。


すべては繋がっていて、
偶然はないのです!
行は風水ならびに東洋哲学の基本。
ですが、真髄でもありますのよ。

分類、そんなにシンプルではないので、
ひたすら五行の概念を何度も何度も繰り返して頭に入れ、
事例に触れ、細かい勘どころをつかんでいく。


れはそれは氣の遠くなるような地道な作業で、
大概の人は五行概念を繰り返すという、
風水世界の入口に立ったあたりで断念していきますわ。

それくらい先が見えないことを繰り返しますのよ。

うちのセミナー生ですと、人によりますが
入口に立ったままということはありませんけれどね。


調な概念確認は、脳が苦痛を訴えるレベルの学習ですが、
脳はすぐ分かったつもり錯覚をさせてくるので、
全く信用出来ませんのよ。

これを乗り越えた人が、
少しずつ陰陽五行分類が出来るようになっていきます。


が難しいかって、上の植物の例でも何となく分かって頂けそうですが。。

例えばAさんという女性がいるとして、
性別は女性なのだから陰陽の陰だけれど。

「男っぽい性格」
「幼少期に親を亡くして兄弟を親代わりに育て上げた」
「今も家庭の大黒柱」
「体つきもがっしり」

となると、限りなく陽よりの陰とかね。


とりひとりの個性はどうなのか。
大まかな分類はどうなのか。
済んでいる地域は?職業は?学歴は?スキルは?
思想は?社会的立場は?

みたいに、陰陽五行分類に影響してくる判断要素は多く、
しかも自己申告がアテにならないですからね。

鑑定キャリアだけが自分を磨きますのよ。


れはともかく、自分を磨いてくれるものは、
相剋の中にあります。

子ども向けふうすい絵本→風水指南本に
知識をアップデートする感覚のひとつが、
まさにこの相剋に対する解釈姿勢とワタクシは考えます。

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