フローライト
天然石辞典
フローライト
多様なカラーバリエーションを持ち、 またその混ざりによる個性が世界中で親しまれているフローライト。 鉱物としては柔らかいため、古代エジプトやローマ帝国の時代から スカラベや鉢・盃の彫刻が施され、使われてきました。 また、融剤として、レンズとして、化学や光学面でも貢献してきた歴史があり、 人類の科学の発達を支えてきた石でもあります。
パワーストーンとしてのフローライト
読み
ふろーらいと
別名・表記ゆれ
フルオライト
パワー・意味
美容運 (特に、グリーンは目、イエローは鼻、ピンクは肌、ブルーは髪、パープルは輪郭の美容運とされています)
石言葉
集中力を高める、ストレスを流す
語源・由来
フローライト:
ラテン語で流れを意味する「fluere」から。
蛍石:
加熱すると光る、または紫外線を当てると蛍光することから。
フローライトがフッ素を含むことから、「フッ素」の英名「fluorine」の由来になっています。
方位
クリア:太極・北、ブルー:北・東、グリーン:東・南東、パープル:北西・(太極)、ピンク:南西、イエロー:南西・西・北西
浄化・お手入れ
太陽光
月光
クラスター
水
セージ
塩
音叉
×
○
○
×
○
×
○
誕生石・誕生日石
日の誕生石:2月13日、3月1日、7月14日、7月20日
陰陽五行
九星
チャクラ
陰陽
陰
-5
-4
-3
-2
-1
0
1
2
3
4
5
陽
伝説や歴史
古代ローマの学者・大プリニウスの「博物誌」によれば ローマの紀元前1世紀頃には鉢や盃の彫刻が使われていたそうです。 古代エジプトでも彫像の材料として用いられ、装飾品やスカラベなど幅広く使われたと言われています。 中国医学では紫石英と呼ばれ、鎮静・鎮咳薬として用いられるそうです。ただ、一般に石英は二酸化ケイ素の結晶(水晶)を表すため、分野によって紫石英がアメジストを指す場合もあります。 また、中国では蛍光するフローライトを夜明珠(イエミンジュ)と呼び、秘蔵の玉宝として秦の始皇帝やチンギス・ハーンも愛蔵したとされています。
鉱物としてのフローライト
和名
蛍石 (ほたるいし、けいせき)
英名
fluorite
鉱物名
フローライト
鉱物グループ
フローライト
組成式
CaF2
主な産地
主な産地は中国ですが、アメリカ・アルゼンチン他世界各地で採掘されています。
弱点
衝撃、水、太陽光に弱い
カラー
レッド、ピンク、イエロー、グリーン、ブルー、パープル、グレー、ホワイトなど
条痕
白
モース硬度
4
比重
3.175 - 3.56
光沢
ガラス光沢
屈折率
1.432 - 1.436
分類
ハロゲン化鉱物
結晶系
等軸晶系
似ている石
パープルフローライトとアメジストが混同される場合があります。
評価基準
透明度と色味の深さ
羽のような模様をもつ「フェザーインフローライト」のように、模様で評価が上がる場合もあります。
備考
アレルギー治療に使われてきた歴史があると言われています。
チャクラは色により、クリア:第7、パープル:第7・第6、ブルー:第5・第4、グリーン:第5・第4、ピンク:第4・第3、イエロー:第3・第2となります。
鉱物としての特徴
フローライトは日本を含む世界各地で産出されます。 本来の鉱物は無色ですが、結晶に含まれる不純物にって紫や緑、ピンクなど様々な色が見られる石です。 特に、希土類元素(レアアース)を含んでいるものは紫外線を当てると蛍光が見られることもあります。(蛍光フローライトだけブラックライトの当たった部分が蛍光しています。)
イングランドのロジャリー鉱山産フローライトは特に蛍光性が高いことで有名です。 純度の高いフローライトは幅広い波長の光を透過し、 色分散が小さいなどの特徴から、レンズなどの光学材料によく使われています。 また、古くから製鉄の融剤(物質が融解しやすくするために添加されるもの)として扱われているなど、 科学面での活躍も多くみられます。 天然石としては比較的柔らかく、彫刻などの加工がしやすい一方で、 傷も付きやすいので注意が必要です。(太陽光に含まれる紫外線で青紫に蛍光している様子。)
フローライトに関連する石
ブルーフローライト。 ポピュラーなグリーンやパープルに比べると珍しいカラーです。 ブルーフローライトのアイテムを探す ゴールデンフローライト。 イエローフローライトとも呼ばれ、こちらも珍しいカラーです。 ゴールデンフローライトのアイテムを探す フローライトインクォーツ。 水晶にフローライトが内包されています。 フローライトインクォーツのアイテムを探す フェザーインフローライト。 白い条痕が羽のように見えることからこの名前が付きました。 フェザーインフローライトのアイテムを探す