アベンチュリン
天然石辞典
アベンチュリン
グリーンアベンチュリンは5月の誕生石。 アベンチュリンといえば思い浮かべるのはグリーンカラーのものですが、 オレンジやブルーなどの色も存在します。 特にチベットで親しまれ、仏教との関わりが深い石と言えます。
パワーストーンとしてのアベンチュリン
読み
あべんちゅりん
別名・表記ゆれ
インド翡翠 (実際は翡翠ではありません)
パワー・意味
ラッキーハプニング
石言葉
機会をつかむ、チャンス、ラブ・チャンス、幸運の鍵
守護
牡羊座 牡牛座
語源・由来
はるか昔、ベネツィアのガラス職人がガラスを溶かしていたときに誤って銅の粉末を混入してしまい、キラキラと輝くガラスができたそうです。
この逸話から、内包物がキラキラと輝く光学効果は「ア・ベンチュラ/a ventura」(イタリア語で「偶然」)から「アベンチュレッセンス」と名付けられました。
アベンチュリンはこの光学効果を持つ天然石として「アベンチュレッセンス」を由来とする名前を付けられています。
方位
東、南東
浄化・お手入れ
太陽光
月光
クラスター
水
セージ
塩
音叉
○
○
○
○
○
○
○
誕生石・誕生日石
日の誕生石:1月24日
陰陽五行
九星
チャクラ
伝説や歴史
古代チベットでは「真実を見極める・洞察力を高める石」と考えられ、 仏像の目にはめ込んだり装飾品として身につけたりと、特にチベット仏教で深く信仰されてきました。
鉱物としてのアベンチュリン
和名
砂金石、砂金石英、砂金水晶
英名
aventurin
鉱物名
クォーツァイト
組成式
SiO2
主な産地
インド、ブラジル
カラー
グリーン、オレンジ、ブルー
条痕
白
モース硬度
7
比重
2.6(内包物により変化)
光沢
ガラス光沢
屈折率
1.52 - 1.54
分類
酸化鉱物
結晶系
六方晶系(粒状集合体)
鉱物としての特徴
一般的にアベンチュリンと呼ばれているものは多結晶質のクォーツ(クォーツァイト)、 特にフックサイト(クロム白雲母)を内包するグリーンアベンチュリンを指します。 主な産地はインドで、翡翠のような色合いに見えることからインド翡翠とも呼ばれていますが、 鉱物的には翡翠ではありません。 アベンチュリンという名前は 鉱物の中の内包物がキラキラと輝く光学効果「アベンチュレッセンス」が由来となっていますが、 近年ではアベンチュレッセンス効果が見られない 緑色のクォーツァイトでもアベンチュリンと呼ばれています。 (この場合はグリーンクォーツァイトとも呼ばれます。) また一方で、クォーツァイトに限らず、 アベンチュレッセンスが見られる石をアベンチュリンと呼ぶこともあります。例:アイオライトアベンチュリン アイオライトの中にレピドクロサイトなどのインクルージョンが見られます。 この輝きはレピドクロサイトをはじめとする鉄分によるものです。 アベンチュリンのアベンチュレッセンスを引き起こす内包物として、フックサイトの他に レピドクロサイトやゲーサイト、ヘマタイトなどもあります。