アンバー (琥珀)
天然石辞典
アンバー (琥珀)
琥珀は鉱物ではありませんが、天然樹脂の「化石」なので 立派な天然石です。 古くから太陽の化身や太陽のかけらとして特別視されてきた歴史をもち、 18世紀頃には北方の金といわれ、同じ重さの金と琥珀が交換されるほどの価値がありました。 そして現代でも、天然石・宝石として広く親しまれる石のひとつです。
パワーストーンとしてのアンバー
読み
あんばー (こはく)
パワー・意味
金運、金の氣、健康運
石言葉
誰よりも優しく、夢の実現、抱擁、大きな愛
守護
蟹座、獅子座、乙女座、山羊座、水瓶座
語源・由来
琥珀:「琥」の文字は、中国において虎が死後に石になったものだと信じられていたことに由来しています。
アンバー:海を漂う様、燃やすと良い香りがすることからマッコウクジラの吐き出す竜涎香(アラビア語でanbar)を由来とする説があります。
浄化・お手入れ
太陽光
月光
クラスター
水
セージ
塩
音叉
×
○
○
×
○
×
○
誕生石・誕生日石
日の誕生石:1月27日、7月30日、8月22日、11月9日
陰陽五行
チャクラ
伝説や歴史
琥珀は海から昇る太陽のかけらであったり、 人魚の涙が石となって海岸に打ち上げられたものと信じられており、 古代ギリシャでは太陽の輝きを意味する「エレクトロン」と呼ばれていました。 バルト海沿岸では紀元前7世紀頃から琥珀の交易が行われ、 バルト海沿岸から地中海や黒海、北アフリカに至る交易路「アンバーロード」や アジアに通じる「シルクロード」を渡り、世界中に伝わっています。 古くから漢方薬として使われているという歴史もあり、 仏教の世界ではという七宝の一つに数えられています。
鉱物としてのアンバー
和名
琥珀
英名
amber
鉱物名
アンバー
組成式
C10H16O(主成分)
主な産地
リトアニア、コロンビア、ポーランド、デンマーク、ロシア
弱点
熱や衝撃に弱い
カラー
黄色、オレンジ、茶色、赤、緑
条痕
白
モース硬度
2 ~ 2.5
比重
1.04 - 1.10
光沢
樹脂光沢、無光沢
屈折率
1.54
分類
有機鉱物
結晶系
非晶質
鉱物としての特徴
琥珀は数千万年から数億年前の地球上で繁茂していた樹木の樹脂が化石化したものです。 古くからヨーロッパの装飾品として用いられており、 現在では宝石のひとつとして取り扱われています。 完全に化石化したものをアンバー、 形成年数が若く完全に化石化していないものをコーパルと呼びます。 バルト海の海底が何らかの影響で削られると、 そこに含まれる琥珀が海水に浮き、浜辺に打ち上げられます。 それを採集することで市場に出回るため、 主な産地はリトアニア、ポーランド、デンマーク、ロシアなどバルト海沿岸の国となります。 地中で長い年月をかけ硬化していく際に虫などを取り込む場合があり、 虫が内包された状態の琥珀も見られます。 これは「虫入り琥珀」と呼ばれ非常に珍しいものなのですが、 死の氣を持つことになり、風水ではよくないものと言えます。 なお、虫入り琥珀は映画ジュラシックパークの基にもなっています。
アンバーに関連する石
レッドアンバー(チェリーアンバー)。 多くの場合、加熱などの加工により美しい赤が引き出されています。 紫外線により青い蛍光が見られる琥珀はブルーアンバーと呼ばれています。
![]()