君子豹変す
開運の極意!裏話
君子豹変す
易経からの言葉です。
非常に大事な言葉だと思いますのよ。
豹変って、今では「手のひら返す」みたいなニュアンスですが もともとは良い変化を意味するもの。 なので、「君子豹変す」とは 決して「賢い人は臨機応変に手のひら返す」 という意味ではありませんのよ。
豹の毛が抜けて生え変わり、 模様がくっきり鮮やかになるように変化するように 良い方向に変わっていくこと。 これが本来の豹変。
君子は自分の間違いに氣がついたら 即座に正す。 そこに面子も何も無いという意味ですわ。
当たり前のようですが、これが出来ない人はとても多いんですのよ。 易経にあるのは「君子豹変す、小人は面を革む(あらたむ)」。 つまりは、小者は体裁・外側だけ変化させたように見せかける と言っているのですわ。
けれど、その外側だけでも変化させたように見せる前段階な 行動選択者をワタクシはかなりの人数見てきたように思います。 それは、間違いを指摘された時に 「私はそれが好きなんです!」 というリアクションを取ること。
ワタクシ、身近な方からそれを聞いた場合には容赦なく指摘するので 「あ、これは自分のこと!」 と思われるかもしれませんわね。 いやもう、とっさにそういうリアクションを取る方は 少なくないんですのよ。 多いと言ってもいいでしょう。
それは
「私は間違っているかどうかよりも自分の好みを
行動選択の中心に置いた結果、
このような行動・言動を行っています。
なので、間違いの指摘は必要ではありません。
間違いかどうかは重要ではないのですから。」
となって、その言葉を聞いた相手からは
痛々しい目で見られていたとしても
言った本人のその瞬間の面子は保たれたような錯覚だけは
出来るのかもしれませんわ。
まぁ、本当にその行動・言動が好きで、 こだわりがあるのであれば悩ましいところではあります。 フェアに言葉にしたいなら 「間違いだとは知らなかった。教えてくれてありがとう! でも、結構好きでこだわってやってたことだったりするから 今後は悩むなぁ。。」 「間違いだということは知ってるんだけど、かっこ悪い話、 結構好きでこだわってやってて止められないものがあって。。 でも間違いが目立つのもイヤだし、その辺で悩んでるところ。」 といったところかしらね。
何にしても、このリアクションで最も残念なパターンは、 知らなかったことや間違ったことの指摘を受けて 「でもこれが好きなんだ!」 という最小限の言葉によって、 「自分の感情を優先した結果に過ぎません。 (間違いの自覚があったかどうかに関してはボカす。)」 という面子を守るためだけに発した場合でしょうね。
なお、このパターンよりも更に残念なリアクションもあります。
間違いを指摘されて、こう言い切ってしまうパターン。
「あぁ、それはわざとです!」
間違いの自覚の有無をボカすのではなく、はっきりと
自覚があったと宣言してしまう状態。
それが本当に深い考えがあってのことなら、 逆転して「この人すごい」という評価に繋がったりもするのですが。 残念なのはもちろん、そうではない場合でしてよ。 「何が理由でわざとそうしたのか」 と問われても、まともな説明が出来ない。 (ここで「好きだから」を理由にする方もいらっしゃいますが。。) もしくは後日似たような場面で間違いが改まっている。 こんなところから見透かされたりしますわ。
面子を守ろうとする行動・言動は、 まさに 「面子を守るために言ってます」 が見透かされた時点で激しく面子をつぶしますわね。
君子はそういうものよりも 自分の真の価値を損なうことを警戒するということなのでしょう。 自分で脳内に作り上げた「面子」という幻想なんて大事にしなくても、 そういった評価は周囲の人に任せて、それよりも重要なものを優先したい。 そう考える人こそが君子だと言っているのでしょう。
小人にはいわゆる「運」も味方せず 君子には「運」がパートナーになりますわ。 差し当たり、間違いを即座に正すことを恐れず 単なる自分の外側に必要以上の値打ちを感じることをやめてしまうと 今まで見えていなかったものが見えてくるかもしれませんわよ♪
あの「それが好きなんです!」「わざとです!」が自然に口をついて
出て来るタイプの人のことが不思議でした。
面子を氣にするのが理解できないわけではないですが、
その切り返しだと、今後は間違いを教えてもらえなくなったりして
結局は損ですからね。
すべては繋がっていて、
偶然はないのです!
易経は、いわゆる東洋哲学のど真ん中ポジションのものでして、 これをあまり引用すると「勉強!!」な色がますます強くなりますけれどね。 でも、開運理論を作る大きな柱のひとつです。 苦手意識を持たずに取り込んでいって下さい。 小人のままでは運が味方せず、君子は自然に運が寄って来る。 この状態に近づけば近づくほど、日々の幸せが当たり前になっていくのですもの。 しっかり目指しましょう☆
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