ダイヤモンドの裏話 ~グレード 2~
ダイヤモンドの評価を決める4C。 おさらいしておきましょうね。
高グレード ←←←←←←←← →→→→→→→→ 低グレード | |||||
Cut(形と仕上げ) | |||||
Ideal | Excellent | VeryGood | Good | Fair | Poor |
極み!至上! | お見事!最上! | 良いですわ | まぁまぁ | 悪いとは言わない | 子供がカットした? |
Color(色) | |||||
D E F | G H I J | K L M | N ~ R | S ~ Z | 別評価 |
無色 | ほぼ無色 | かすかに黄色味 | 非常に薄い黄色 | 薄い黄色 | ファンシーカラー濃い黄色 |
Clarity(内包物・傷の量) | |||||
FL | IF | VVS-1 | VVS-2 | VS-1 | VS-2 |
Flawless | Internally Flawless | Very Very Slightly Included 1~2 | Very Slightly Included 1~2 | ||
石の内外ともに完璧 | 石の内部が完璧 | 10倍拡大しても発見がとても困難 | 10倍拡大で発見がやや困難 | ||
SI-1 | SI-2 | I-1 | I-2 | I-3 | 工業用 |
Slightly Included 1~2 | Included 1~3 | 工業用 | |||
10倍拡大すると簡単に見つかるが、肉眼では困難 | 肉眼で簡単に見つかる | 宝飾には不向き | |||
Carat(重量) | |||||
重い ←←←←←←←← →→→→→→→→ 軽い |
前回ちょっとお話ししたと思いますが、この表は目安。
実際は、同じグレードの中でも ある程度の「幅」があるのですわ。 フローレスですと、限りなくその幅は小さいのですが、 逆にフローレスでさえ幅はあるのです。「無傷!完璧!」
というグレードにさえ。
だって、フローレスと言ってもクラリティにしか
言及していません。
カットやカラーは?ということです。
カラーは逆に差が出にくいんですのよ。
DもEもFも「無色」と言ってますでしょ。
問題はカット。
人間が作業する部分ですから、「Ideal」は、単なる設定値くらいに考えて下さい。 要するに、最上設定するけれど実存しないグレード。 実際、この設定値をご存知ない業者さんの方が 多いのではないかと思いますわ。 なので、実質のトップグレードは
「Excellent」
。 このExcellentの中で、幅があるということです。
最近、「これはIdealでしょう!」
なダイヤモンドを見ました。 卸さんも「このクラスは初めて見た」とおっしゃるレベル。 ですが、Excellentなのです。 Excellent以上は、つけようが無いというのが 現実の話なんですのよ。
要するに、Excellent評価グレードの中に Idealも含まれているのが現実。 限りなくVeryGoodに近いものもExcellent。 ハート&アローとか、ハート&キューピットと 言われたりするものもあります。ダイヤのカットシンメトリー(対称性)が理想的だと、 スコープで覗いた時のダイヤの裏に発展数8つのハート、 表に発展数8本の矢の形が現れるんですの。
ちなみに、上記写真はわかりやすく青い色をつけてあります。 実際はあんな風に青い中に白く浮き出るものではありません。 このハート&アロー・ハート&キューピットは、 とてもロマンチックですし、 確かに左右対称性が優れていないと出現しませんし。 というわけで、ここでドッカリ高額設定しよう とするのが宝飾業界の風潮です。
あまりに人氣な「オプション」
になりました このハート&アロー・ハート&キューピット。 お氣づきでしょうか? ずっとワタクシはハート&アロー・ハート&キューピット と併記していることを。 この名称が出てきた当初は、ハート&アロー一択でした。 けれど後に、この名称を商標登録した会社が出現しまして、 その会社しか使用出来ないことになったんですのよ。 で、最近ではハート&キューピットと呼ばれるのが主流です。
ダイヤルースに、H&CやH&Aと書いてある子がそれ。 特に後者のものに出会ったら、「ここが商標登録なさった会社さんね♪」
と分かるようになりましたわね☆
さて、名前を取り合うだけの価値が
発生したということなのですが。。
誤解は困りますので、もう一度言います。
ハート&キューピットは、シンメトリー(対称性)に優れた子に
出現する特徴です。
が、問題は
カットグレードはシンメトリー(対称性)だけで
決まるわけじゃない
ということなのです。
H&Cの特徴は、Excellentの中でも 特に優れたものでもあるかのような説明が まかり通っています。
なので、カットグレードの説明や記載を確認させずに H&Cというのを全面に出して、 しかもH&Cということで、 ど~んと高額設定になっていたりしますがVeryGoodのH&Cだってあるのです。
こういうシレッとした騙しに引っかかりませんように。
繰り返しますわよ。 カットグレードは、 シンメトリー(対称性)だけで決まるわけじゃありません。
だからこそ、こちらもH&C同様に国際規格じゃないんですが トリプルエクセレントなんてものが存在するのですから。 ちなみにこのトリプルエクセレントというのは、 プロポーション(形)とポリッシュ(研磨状態)、 シンメトリー (対称性)が全部 Excellent であること。 一般には プロポーション(形)とフィニッシュ(仕上げ状態)が基の カットの総合評価に加えてポリッシュ(研磨状態)、 シンメトリー (対称性)が全部 Excellent であることと されています。
問題は、H&Cに関する中途半端な知識でしょうね。 トリプルエクセレントとか、H&Cとか、 国際規格では無いもので、 あくまでオプション的に判断する部分です。 商標登録するとH&Aと言えば名称使用料が発生したり、 そうじゃなくてもH&Cというだけで不当に価格を上げたり、 そういう現象が発生してしまいます。 付加価値ですから、その分価格が上がるのは当たり前ですが そこはその希少性に沿った常識内の価格であるべきでは? と僕は思います。すべては繋がっていて、 偶然はないのです!
H
&CはExcellentの上位のもの
という説明をするショップさんが 即悪徳ショップである!という判断はしないで下さいね。 本当にそう信じられているショップさんも少なく無いのですから。VeryGoodのH&Cも存在するし、 カットグレードは左右対称性だけじゃ決まらないし。。
なんてことは、よほど石が好きじゃないと 知らないことだったりします。 決して騙そうとしているわけじゃない可能性を考えて にっこり対応して下さいね。今
回知って頂きたいのは、 同じグレードでも結構な違いがありますわよ~ということ。 けれど、そこに着目してH&Cやトリプルエクセレントと言って不当に
価格を吊り上げるのは問題じゃないかしらね。「ハート&キューピットトリプルエクセレント」
なんてものも見かけました。 H&Cがシンメトリー評価で、 トリプルエクセレントの中に そのシンメトリー評価が含まれているのにH&Cですよ!その上にトリプルエクセレントですよ!
とおっしゃっているかのように聞こえます。 トリプルエクセレントであれば、100%確実とは言いませんが まずほとんどがH&Cなんですから。シ
ンメトリーExcellent評価の中でも、あまりにも低いものだと H&Cじゃない場合もありますよ~という程度。トリプルエクセレントなのにH&Cじゃないものが 出現することもある
くらいなものなので、 「ハートアンドキューピットトリプルエクセレント」 「ハートアンドキューピットエクセレント」 とか、わざわざ言うまでも無いこと。 ワタクシには詐欺的な表現に聞こえます。 こういう表現に振り回されずに、 良いダイヤモンドと出会っていきたいものですわね☆M
agic Wandsのダイヤモンドひとつ石のリングは 業界トップクラスのお手頃価格です。 業界に公開されている、各大手宝飾店の価格表というのがあります。 ダイヤモンドのVVS1・Dカラー・エクセレント・0.3ctだと このお値段で販売していますよ。というデータ表です。 名前は敢えてネットでは出しませんが、 大手さんの中でも非常に良心的と言われる宝飾店の価格表の 5~6割の価格。 つまり半額強くらいがMagic Wands価格です。のメビウスデザインの中央に石をはめ込むリングを主に作成するので、 一般よりプラチナを多く使用しますが、その価格帯です。 ダイヤモンドとのご縁付を考えられる場合には まずご相談下さい。本当に自信ありますから♪
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