これでいいのだ
開運の極意!裏話
これでいいのだ
『天才バカボン』にまつわる、
きっとご存知の方は少ないはず!なお話を
させて下さいね。
大学の宗教学という授業で話された内容を ちょっと思い出す機会がありましたので、 語ってみますわね。
その授業を受けるまで、ワタクシは 『天才バカボン』は 天才ボンボン(坊々)と馬鹿なボンボン(坊々) と思っていました。 天才と馬鹿の対比。 そんな息子たち。
実際、兄弟はマイペースに独自の価値観で動くバカボン(兄)と スーパー天才赤ちゃんのハジメちゃんです。 その対比をタイトルにしたのだと。
そうではなく、バカボンは「婆伽梵」。 サンスクリット語の「Bhagavan(バガヴァーン・悟れる者)」 (漢字表記すると、↑の婆伽梵)という意味で、 つまりは仏陀・お釈迦様のことであるということ。
そして仏教の悟りの境地である「あるがままを受け入れる」を 赤塚不二夫さんは、こう解釈なさったとのことなのです。 「これでいいのだ。」
バカボンは常に浴衣ですわね。 古い漫画だから、そういう時代背景かしらと 幼少期なんかは思っていたのですけれど、 他の登場人物は皆洋服です。
バカボンだけが、ほっぺと同じ方向の 渦巻模様(開運模様)の和装。 小さい目で出っ歯で鼻も上向き。 頭が回る感じでもありません。
弟のハジメちゃんは、ぱっちりした目に しゅっとした鼻、上品な口元。 年齢からは想像もつかないような 天才発言を次々に繰り出します。
兄はバカボンという「馬鹿坊々」にしか聞こえない名前なのに、 弟は「ハジメ」という一般的な名前。 一般家庭なら、親からの愛情格差を感じる状況でしょう。
でもバカボンはひがまず悩まず、 弟を可愛がり、弟をすごい!と ニコニコ褒めている姿ばかりワタクシは思い出します。 これが赤塚不二夫が考える「悟れる者」。
バカボンパパは、思いつくことを次々に脈絡なくやったり、 見ている方からすればつっこみどころいっぱいなことをやっては 思うような結果にならなかったりしますわね。 でも、こう言うのです。 「これでいいのだ。」
どんなに失敗しても、バッドな展開になっても言うのです。 「これでいいのだ。」
漫画で分かりやすく、愚かな行動を表現していますけれど、 天から見た人間ひとりひとりの行動は、きっとこんな風に見えている。 でも、いろいろやってみた。工夫してみた。努力してみた。 挑戦してみた。 その結果はいつだって「これでいいのだ。」ということなのでしょう。
何もしないで、現状から一歩も動かない状態では 「これでいいのだ。」 とは言いませんわね。 向上のためのいろんなことの後に、 「これでいいのだ。」です。
バカボンパパは「あんなことやらなきゃよかった」とは考えず、 バカボンは「どうせハジメちゃんがいいんでしょ」とひがまず、 バカボンママは「もっと働いてよ!」と言わず、 ハジメちゃんは忖度して赤ちゃんらしく生きようと思わず。
美形で頭の良い弟を持ちながら、 全て受け入れて自分らしく生きている兄こそが 悟れる者なのだということで「バカボン」なのです。 世間では天才と言われるだろう弟よりも、 はるかに兄が天才なのだということですわね。
あの作品、仏教の真髄を伝えていたわけですね。
表面だけでは氣づかないことって多いものですね。
すべては繋がっていて、
偶然はないのです!
授業でこの内容をさらっと語られた時に 本当に衝撃でした。 教室内が騒然としていたことを思い出します。 ホワイトボードに書かれた婆伽梵の文字に鳥肌が立ちましたわ。 今、『天才バカボン』はギャグが古いだのテンポが合わないだの パパが無神経サイコパスだのといろいろ言われてしまう作品です。 古い漫画ですから、古さもテンポの合わなさもあるでしょうね。 でも根底にある「伝えたいこと」は一貫しているんですのよ。 時代の干渉を受けません。 パパの愚かさやサイコパスとさえ時に言われる行動は、 一般人がやらかしてしまう行動を表現したものなのですから、 ワタクシたちは、その行動表現に通じるようなことをしない そういう視点を増やすきっかけとして読んだら良いのだと思いますわ。 破天荒な漫画家さんというイメージですが、 実にプロフェッショナルなお仕事をなさった方だと 大学時代をきっかけに印象が変わりましたわよ。
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