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質問・相談の仕方

2018.9.27

質問・相談というのは、日々の生活で避けることなんて 出来ないと思いますのよ。 するべき質問をせず、するべき相談をしなかったばかりに 解決出来るはずのことが解決しなかった ということはあるものなのですから。 でも、ルールというものがありますわね。
化粧品の相談員をやっていた知人の話を聞いたことがあります。


「化粧下地って絶対に必要ですか?」

「私はファンデーションって肌荒れするのでつけたくないです。」

「どの色を選んだら良いですか?
 影もつけたいし、色白にも見せたいですが
 予算的にひとつしか買えません。」
ひとつ答えたら次という具合に
相手の口から「質問」が飛び出して来るのだそうですわ。

「化粧下地は絶対に必要だとは言わないけれど、
 美しく仕上げるためには勧めたい。」

「ファンデーションつけたくないなら、
 つけなければ良いでしょう。」

「影用の濃いものにするか、色白に明るいものにするか、
 自分で決めるしかないでしょう?」

とストレートに言いたい氣持ちを抑えて
その後も延々と繰り返された質問相談に対応すること数時間。。
仕事柄、化粧品選びの質問相談に乗るために
カウンターに立っているわけですが、

「そんなことに答えるために、私の時間があるわけじゃない!」

と、よく怒っていましたわね。
そりゃそうです。
何せそれ、質問相談という形式を取られているだけ。


仕事柄もしくは立場上拒否しにくい「質問相談」をぶつけられて
不安解消要員にされたのですから。
そもそも、質問相談というものは
自分の中でギリギリに選択肢や疑問点を削ぎ落して、
それでも不明だから誰かの労を頼むわけです。


何ひとつ削ぎ落としていないどころか、
答える立場に無いものや、答えても仕方ないものまで
丸投げにする姿勢は、

誰かを不安解消要員扱い → 誰かに対する時間泥棒
つまり悪徳ですわ。
質問の仕方に人間性が出るとは、OL時代に尊敬していた人が
よく繰り返していたことです。


●前にした質問は二度としない。

●マニュアルに100%同じ記載がなくても
 応用させて対応すれば質問は減る。

●自分の応用力が心配なら
 「応用させて、こうしてみようと思いますがOKですか?」
 という質問になるはず。

●自分で決めるしか無いことを誰かに聞くのは、
 自分が責任を取りたくないだけだ。
もし誰かと服を買いに出かけた時に

「ねぇ。。どっちが良いと思います?」

と、ちょっと聞いてみるのとはわけが違います。


最初から自分と同じ時間を共有しようとしている時に
ちょっとだけ聞いてみる。

ここまではワタクシが誰かにされた場合でも
違和感無いと思いますのよ。
上で話した例ですと、服ショップ店員さんあたりに
質問を繰り返していると想定すると分かりやすいかもしれませんわね。

相談者
「私は●●の服を買おうか迷っています。」

店員さん
「良いのではないですか?」

相談者
「でも●●の色が自分に似合うかどうか悩むのです。」

店員さん
「それはご自分でお決め頂くしか。。似合うと思いますが。」

相談者
「スリムに見せたいので、●●のベルトは
 ウエストを細く見せてくれそうですが
 食い込んだら逆に太く見えるかもしれなくて。」

店員さん
「太く見せてしまう服のラインというものは存在しますね。」

相談者
「別の■■の服だとベルトが無いので「逆に太く見える」という
 リスクは低いんですが、どこも締めてないので
 元々が太く見えそうです。」
ほとんどの方が自分の脳内で終わらせてしまう逡巡を、
全部言葉にして目の前にいる店員さんにぶつける。


そんな状態は褒められたものではありません。
他のお客様の相手をしに行かなければいけないかもしれません。

かかってきた電話対応をしなければいけないかもしれません。

在庫確認に行きたいかもしれません。

陳列棚の世話をしたいかもしれません。


目の前の相手が、今この時間をどう使いたいのかお構いなしに、
自分の専属スタッフにしてしまうことは横暴でしょうね。
「質問・相談したい」というのは、質問・相談者の一方的な事情。


相手に労をお願いすることだと考えれば、
自然にするべき準備も取るべき態度も分かるはず。
上の店員さんとお客さんというやり取りでも、

「自分は店員さんに相談する権利がある。
 店員さんは対応する義務がある。」

と、思考のスタート地点で勘違いしてしまうと、
相手にとっくに過剰リクエストしていることに
氣づかなくなりやすいかもしれませんわね。
権利の範囲を勘違いしたり、

「このくらいなら許されるだろう。」

と自分の行動に甘い判定を取る傾向の強い人は、
その行動が重なれば重なる程、
運氣の判定はシビアなことになりましてよ。
服屋さんに行くと、時々とんでもなく親切に親身に
対応してくれる店員さんもいますよね。


けれどそれは相手の厚意なのであって、
そういうものは要求するものではないですよね。


すべては繋がっていて、
偶然はないのです!
L時代、パソコンが致命的に苦手な同僚がいまして、
それでも扱いを覚えてくれないと仕事にならないので
相手が聞きに来る度に、何度も何度も同じことを教えていました。


「パソコンの電源はこれ。これでパソコンを立ち上げます。」

「ネットを見るなら、このブラウザを立ち上げます。
 このアイコンをダブルクリック。」

「フォルダの中身を見る時もダブルクリック。
 何でも開く時には、ノックをする感覚でコンコンとダブルクリック。
 ワンクリックでは開きません。」



こをお読みの皆さまには「は?」というレベルかと思いますが、
本当にまさにこの説明をしていたんですのよ。

その同僚が「パソコンの立ち上げ方」をワタクシに質問してきたのは
大げさでなく、数十回を超える回数だったらしいです。
(別の同僚談)


い加減にしてほしいと思ったワタクシは、彼に言いました。


「この説明は、もう数えきれないほどしているけれど、
 自分で覚える努力なり工夫なりしていますか?
 
 メモも取らずに聞いて毎回忘れては
 こちらの時間を搾取するのは迷惑です。」


彼の返答はこうでした。


「メモを取っても紛失する。

 うろ覚えで恐々パソコン触って不安になるより、
 毎回聞いた方が安心だし早いじゃん。」


以来ワタクシは、彼の質問に答えるのを一切止めました。



問や相談には、最低限のマナーもルールもありますわね。
暗黙のルールというものが。

何となくモヤモヤする不安をぶつけるために
質問・相談という形で相手に労を取らせるという
そんな悪徳を積むのは避けたいものです。

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