オルゴナイトとは その2
『オルゴナイトとは その1』同様に、 オルゴナイトの否定要素を受け入れられない精神状態でしたら ここから先はお読みになりませんように。 開運学的な視点から語ります。 「開運学的に、こうである」という内容に反論が発生する意味が分からないので、 反論は一切お受けしていません。
思春期に激しい性的トラウマを抱えたであろうウィルヘルム・ライヒ博士が 研究者人生においても、その影響下で人生を振り回されてきた という想像が可能です。 「そういう方が作ったから効果ゼロ」と 断じるわけにはいきません。 が、開運学的には開発者の非業の死も含めて 「いわくつき」と分類され、マイナス・ネガティブ要素です。
さて、博士は腐敗物を顕微鏡で観察していて、 無機物と有機物の境目に、青白い輝きを放つものを発見。 それは、オルゴンエネルギーと名付けられました。
ということは、要するにオルゴンエネルギーとは、 腐敗物と無機物(金属かしら)の境目に発生したものであり、 そこに博士は性愛エネルギーを感じたのでしょうね。 で、無機物と有機物の境目に青白い輝きを放ったものが 単なる静電氣ではなくオルゴンエネルギーなのだという 明確な特徴があったのか無かったのか。 あったとすればどんな特徴だったのか、今ひとつ分かりません。
で、博士が実際に作ったオルゴンボックスと呼ばれているものは、 鉄板(無機物)と鉄板の間に、木くず(有機物)を詰めたものを 何層か重ねた壁に囲まれた、人が入ることができる箱だったようです。 この箱の中に入ると、肉体的・精神的に不調をきたした人たちの 症状に改善が見られたと博士はおっしゃっていたと。
鉄板という無機物と、木くずという有機物の接地面に
オルゴンエネルギーが生まれ、それに触れることで
人体のエネルギーが整えられて心身の状態が良くなった
と博士は考えたわけですわね。
オルゴナイトは「その理論を応用したもの」と紹介されていたりします。 でもね。。 鉄板の代わりに金属片を使用するのは分かります。 木くずの代わりに樹脂にしたのは、共通項は「有機物」という点くらい。 人が入る形状の箱という形も取っていませんので、全く別物になっていて これを応用と言うのはいかがなものかと思いますのよ。
博士の理論の段階でも、疑問はいくつもあります。 全部言っていくとキリがないので、ざっと挙げてみますなら。。 腐敗物と無機物の間に見えたというエネルギーが、 腐敗に関係なく有機物なら「是」とされ、木くずでも可となった理由。 もしそれで良いのであれば、有機物と無機物の組み合わせなんて お手軽に無限に発生させられます。 その境目にオルゴンエネルギーが発生するのなら、 日常にいくらでも見つけられるはずでは。
木製のドアと金属の蝶番やドアノブやネジとかにもね。
そんな、有機物と無機物を組み合わせた箱が、
「オルゴンの研究に関わって15年ほどたったあたりで
FDA(米国食品医薬品局)により、オルゴン・ボックスの販売は
がん治療機の不法製造販売にあたると訴訟を起こされ敗訴。」
のですから、がん治療器として販売されていたのでしょう。
で、博士オリジナルには水晶が存在していないのです。 博士オリジナルは、金属と木くずで層を作った箱。 水晶を入れたのは、後にオルゴナイトを研究していたという方々ですから。
それなら、現在のオルゴナイトで謳われている 「水晶の圧電効果」は、オリジナルのオルゴンエネルギーとは無関係。 水晶無しで、オルゴンエネルギーを発生させていたはずですのよ。 まぁ、オリジナルよりも強いエネルギーを発生させるのに 水晶が使えるということに、後々なったという話ではあります。 が、オルゴナイトの説明をなさる方々が、どこかオリジナルの段階で 水晶が使われていた風にも読めてしまう説明構成で、 少々抵抗があるのです。
また、オリジナルのオルゴンボックスは
触れて治療してもらうというボックス型健康グッズです。
現在のオルゴナイトは、置けば空間にポジティブエネルギーを
発生させるというお守り置物です。
理論応用力、半端ない。
博士の研究を引き継いだカール・ハンス・ヴルツ氏という方が いらっしゃいまして、金属を樹脂で固めることで 「ネガティブなオルゴンエネルギーを ポジティブなオルゴンエネルギーに変換する装置 (オルゴンジェネレーター)を開発し、オルゴナイトと名付けた」 のだそうです。
オルゴンエネルギーには、 「ネガティブとポジティブがあった」 というのも驚きですが、ではオリジナル時代に治療に使っていた 博士のオルゴンボックスが発生させていたエネルギーの中には ネガティブもあったのかしら。
後のオルゴナイトで「ネガティブをポジティブに変換した」ということは、 ネガティブは治療に適さなかったということですわよね。 博士は原点となるそのボックスで心身改善効果を 語っていらしたはずですが。 その前に、カール・ハンス・ヴルツ氏とはどういう方なのでしょうね。 専門が何で、どういう経歴の方なのかよく分かりません。
その後さらに、アメリカの発明家ドン・クロフトと サイキックだという妻のキャロルが、水晶・天然石や金属片を入れる 現在の形がパワー増強すると発表したようです。 博士のオルゴンボックスの原型を留めていないのは、 この変遷が理由なのでしょう。
けれど現状として、オルゴナイトを語る時にはウィルヘルム・ライヒ博士の名前が普通に出てきて、原型については語られないか、 もしくはさらりと簡単に書かれ。。 水晶は当たり前のように入り、圧電効果が語られ、 ボックス型ではないオルゴナイトが科学的根拠に満ちた 産物であるかのように扱われているわけです。
常軌を逸した性の分野に傾倒した学者のとんでも発明品とされ、 居場所を追われて転々と拠点を変えて、 最終的にインチキ癌治療器扱いされた過去についてはどうでもいいのか。。 この件、書かれていたとしてもすごく軽く印象に 残りにくい書かれ方をしているか、 もしくは、FDA(米国食品医薬品局)が起こした訴訟内容が、 Wikipediaにあった 「インチキ癌治療器を売るな!」ではなく、 「何かしらのパワー効果が薄いものを売るな!」みたいに 当たりの柔らかさを求めた説明になっているHPばかり見かけました。
そして、スピリチュアルに無理解な人たちにより断罪され、 博士は獄中で理不尽な非業の死を迎えたという 被害者&悲劇という視点で語られていたり。 オルゴナイト理論や効果に本当に自信があるなら、 なぜ説明ニュアンスを変えたりする必要があるのかしら とも思いますのよ。
オルゴナイトとは その3に続きます。 (2018/2/8 アップ予定)
なぜ、説明ニュアンスを変える必要があったのか。
情報を改変する必要があったのか。
どうしても、必要に迫られる事情があったと
考えてしまいますね。
すべては繋がっていて、
偶然はないのです!
前回も申し上げていますが、 「それでも好き!」「それでも信じる!」という方を 糾弾したりしません。 オルゴナイト愛を育まれることを阻止したいわけじゃぁないのですから。 むしろ、いろいろ理解した上で それでも好き!信じる!という感情が、意固地さからではなく ごく自然に発生したのなら、それこそオルゴナイトへの本物の愛情かも。 次回、更にディープに迫ってみます。 『オルゴナイトとは その3』 『オルゴナイトとは その1』
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