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相手の能力

2017.3.2

他人がやっていることが簡単そうに見えたのに、 自分で実際にやってみると難しかった。。 そんな経験をしたことはありませんこと?
他人がやっていると簡単そう。
でも自分がやってみると思った以上に難しかった。



大概の方が幼少期に、もしくは若いうちに経験して
他人の行動や努力の結果の能力を軽んじるものではないと
学習するのではないかと思いますのよ。
学習した後は


「これはすごく簡単そうにやっているけれど、
 きっと難しいに違いない。」


という目線が加わりますわね。
そうなると良くしたもので、
相手の技術と自分の技術の何が違うのかが
見えやすくなります。


つまりは、自分の目指すべきものや
乗り越えるべき課題が分かったりするわけですのよ。
これがね。。


何度も「やってみたら難しかった」を新鮮に繰り返すばかりで
年齢を重ねた後でも毎回同じ調子で他人の能力を軽んじる人は、
自分の能力磨きに凄まじい遠回りをすることになりますわ。
それだけでなく、「あのくらいなら自分でも出来る♪」と
発言してしまっているのが常なので、痛々しい目で周囲から見られて
それなりに距離を置かれることになりやすい。


要するに、非常に運を落としてしまう状態になりやすいんですのよ。
過去に、自分がやってみたら困難だったという経験を通しての
学習不足と想像不足から発生しやすいことなわけですけれど。。


想像不足は、その世界について知らない場合に
これもまた発生しやすいことでもあります。


もっとも、逆に想像共感力が高ければ
あまり知らない世界でも、能力を軽んじたりはしませんけれどね☆
聞いた話なのですけれど、歌舞伎だったかしら。。
何か日本の伝統芸能が外国公演をした時に、
観客の外国人の中にこんな発言をなさった方がいらしたとか。


「あんなスローモーションで良いなら、誰でも出来るよ!(笑)」
まぁまぁまぁまぁ!!じゃぁやってごらんなさい!と思うわけです。


フラメンコの伝説的なダンサーの一人、
アントニオ・ガデス主演の映画『血の婚礼』の名場面に
スローモーションフラメンコによる決闘というのがありますが。。
これが、映像をスローで流しているのではないかというくらいに
とても自然に緩やかに体が動いていくのですけれどね。


時々額に落ちる髪が、そのスローな世界が
映像に細工したものではないのだと氣づかせてくれるもの。
中腰からゆっくりゆっくり流れるように高さを変えていく腰や
自在に伸びる腕に角度を変える上半身をを
つま先だけがそっと、けれどがっちり支えている世界。。



想像しにくい方は、空氣椅子のウルトラハードバージョンを
10分以上やっているところとかイメージしてみると良いかも。

ジャッキー・チェンのバトルシーンを
彼がスローモーションでやってみているところなんかを想像するのも
良いでしょうね。
これ、「スローモーションなら自分でも踊れそう♪」と思う可能性があるのが
子どもさん、もしくは素人さんか初心者さん。


特に初心者さんは、次々にマスターしなきゃいけないステップに
手こずっていたりもするので、

「自分のステップも、あのテンポなら可能なのに!」

という目で見かねないものがあるのですが。
伝説レベルのダンサーは、ステップをまともに踏むために
テンポを落としてもらう必要なんか無いですわね。


ステップの完成なんて、そんなところに彼らは存在していなくて、
身体能力の極限に立って何かを表現する時に
ここまでのことが可能だ!と見せつけてくるわけです。
時に、「やってみたら困難」意識の低いと思われる方が


「私の●●は、一流と言われるあの人と遜色ない」


とか、


「むしろ私の方が上」


とか言っているのを聞きますと、ワタクシはもう文字通り
背筋が凍る想いですのよ。。
そのうち、能力・精進の差をつきつけられる経験もするのでしょうけれど、
その時に現実を受け入れて過去の発言を反省するか、



それとも


「私は自分の●●の方が好きなんです!!」


と言ってしまうか。

もしくは相手を不当に貶すか。

この行動選択によって、またもたらされる運氣に差が出ますわね。
さて、あまり自分が詳しくない分野であっても、
通常の学習結果を心のどこかに置いている方ですと
一流の仕事・作業・作品などなどはすごいと感じるかと思うのですが、
詳しい方には更に!ということもありますわ。


ワタクシが上で語ったスローモーションフラメンコについての
ワタクシの感想もそうですけれどね。
昔、野球で甲子園に行って、ドラフトうんぬんのところまで話があった
元野球少年と話をしていた時に言われたことを思い出します。


「皆はね、二軍とか大したこと無いと思ってるよね?
 そりゃ一軍と比べればそうなんだけど。

 でも、プロ入りしたかどうかというのは、
 その辺の野球の上手いおにいちゃんには
 想像つかないほどに超えられない壁。

 雲の上の存在なんだ。

 そして一軍選手なんか麗しき神々。

 その中でもスター選手は、最高神みたいに感じるよ。

 その身体能力や判断力や反応力は、
 一体何という細胞で出来ているのか?
 と聞きたくなるくらい。」
他人の能力を軽んじるものではありませんわね。。( ̄▽ ̄;)
学生時代にサッカーをずっとやっていまして、
キャプテンだった僕は、やはり一流のサッカー選手の凄さが
わかるつもりです。


一流選手の何がどう凄いのかを語っていても、
そんなに理解してもらえている手応えが無いのが残念ですけれどね。


少なくとも、「あれなら自分の方が上手い!」なんて
恥ずかしくて言えません。


すべては繋がっていて、
偶然はないのです!
流と言われる人の作業・表現その他を見て


「これなら自分の方が上手い」


と言ってしまう人のほとんど。。感覚的に8割は勘違いです。


特に表現の世界では発生しやすいかも。

踊りもそうですが、演奏、絵画などでもよく見かける勘違いさん。



も大概は未経験の素人さんの発言ですのでね。

笑ってスルーしてもらうことが出来るうちは、運氣に影響も出にくい(比較的)
のですけれど。



氣の勘違いさんが出やすいのは料理かもしれません。


各国のVIP相手に日常的に料理を作られている
文字通りの一流シェフのレアイベントで
非公開の料理教室があったのですが、そこに行かれた方の一人が


「普通。」「あれなら私の方が上手い」


と披露してくれた料理の味が、
えらく人工的なものか、ほぼ無味だったのは
非常に印象的です。


一方、とても熱心に受講して質問もしてメモもたくさん持ち帰った
他の方々が披露してくれた料理は本当に絶品。


運氣も、そして成長チャンスも逃すような姿勢は
改めるに越したことは無いと思いますわ。

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