
あなたのために言っている
意見主張を延々と行って 「あなたのために言っている」 「あなたたちのために言っている」 という言葉を追加したくなった時には要注意ですわ。
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そんな追加説明が必要だろうと、自分で思ってしまうくらいに 貢献度が伝わりにくい内容だという可能性が高いのですわ☆ さて、それは内容の伝え方が悪いのか、 それとも、もともと「あなたのため」要素が薄いのか。
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一般には、自分の主張内容に我欲を自覚した時に 相手にもそう思われてしまわないための念押しと そして自分にも「違う」と言い聞かせるという目的のために よく使われるフレーズという位置づけになっているようですわ。 「この意見は自分のために言っているのではなく あなた・あなたたちのために言っている。」
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そうなりますとね、自分が何らかの主張をしている時に その言葉を言いたくなったら、改めて考える必要がありそうです。 「本当に相手のために言っていますか?」
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人は自分の中に悪いものや醜いものを見たくないという 氣持ちがとても強いのです。 なので、自分の欲求を満たすための主張であっても 「相手のため相手のため」 と無意識に自己暗示をかけていることも 少なくないのですわ。
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ということは、主張しながらも心から 「私は相手のためを思って言っている。 何も後ろ暗いところはない!」 と思っていたとしても、それが暗示の結果という可能性も 否めませんでしょ。
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そして、我欲主張なのにも関わらず 「この意見は自分のために言っているのではなく あなた・あなたたちのために言っている。」 なんて言ってしまうと悪徳になりますわ。
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まぁ大抵の場合、 「この意見は自分のために言っているのではなく あなた・あなたたちのために言っている。」 と言いたくなる場面では、 「相手のためばかりではなく自分にもメリットがある」 だったりしますわね。
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言われる側はそこを見透かしていますので、 話し手の思惑通りの展開にはなりにくいものです。
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「まぁ。。私のために言ってます」 と正直過ぎることを言うか、 もしくは 「お互いにプラスになると思って言ってます」 と言う方が、妙な悪徳を拾わなくて済みます。
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「あなたのために言う」100%の内容って 発生しにくいものだったりするようですからね。
すべては繋がっていて、 偶然はないのです!
例えば、子どもたちの進路に関して、 少しでも良いところに行ってもらうために勉強を勧めながら 「あなたのために。。」 というのは、割と想像しやすい一場面。 けれど、良い進路を親が求める場合において ●子どもの高収入は親の老後保障 ●子どもの良い進路は親の誇り と考える親御さんも少なくないようですし、 少なくとも良い進路は今後の親の立場としての憂いが少なくなる可能性大 というメリットも思い浮かびます。 そして子どもの側としては、自分の将来のこと以上に そのあたりがクローズアップされて説教されていると捉えがち。 相手のメリットは大きく見えやすいものなので、 自分の主張の中に自分のメリットが含まれる場合には そこを否定しない話し方の方が、悪徳に寄られにくいですわ♪ 「あなたのため」というキーワードを発したくなったら 一呼吸おいてみましょう☆