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七夕の作法 ~成り立ち~

2015.7.16

どこかで見かけたか耳にしたかしましたのよ。 「最近の若い人は、七夕の作法を知る機会が無いのでは。」 そうですのね。 ならその機会を作りましょう♪ 何せ七夕期間にお話しするので、 新暦7月7日から旧暦8月7日まで、 しっかりこの知識を生かして下さい。
今回のお話は、それこそ何度か繰り返してきていますけれど
七夕の作法というテーマでしたら避けては通れないかもしれません。


今回は「七夕の成り立ち」。
七夕とは、五節句のひとつ。

人日(じんじつ・1月7日)
上巳(じょうし・3月3日)
端午(たんご・5月5日)
七夕(しちせき・7月7日)
重陽(ちょうよう・9月9日)

これが五節句。


七夕は「たなばた」と読んだり、
地域によっては「しちせき」と読んだりするようですわ。
開運学から言いますと、
風水的最強願掛け開運イベントデーが七夕。


七夕になるのは、新暦7月7日、旧暦7月7日、
新暦8月7日、旧暦8月7日です。
日本にもともと伝わってきた「たなばた」は「棚機」という表記。
そういう名前の行事が存在しました。


棚機とは、日本に古来から伝わっていた伝統の禊系の行事。

布を織って棚にお供えして神様をお迎えし、
穢れを祓い、その年の豊作を祈願するもの。

清浄な水辺に建てられた小屋で
布を織る役に選ばれた娘さんは
「棚機女(たなばたつめ)」ですのよ。
ここに、平安時代になると、中国からよく似た行事の
「乞巧奠(きこうでん)」がやって来ました。

「乞巧奠」は織女星にあやかって
女性が機織りや裁縫が上達するようにと
庭に裁縫道具を祀って星に願いをかけていた行事。
「乞巧奠」は宮中行事になって、やがて棚機とミックス!


江戸時代になると庶民文化としても定着していったようで、
果物や野菜を供えて習い事などの上達を願うようになった
と言われていますわ。
この時点で機織りや裁縫という枠は取り払われ、
能力成長祈願という意味合いを強くしてきていますわね。


そこにスピンオフストーリー的に
織姫と彦星のお話が加わりました。
裁縫の仕事の星である琴座の「ベガ・織女星」と
農業を司る星鷲座の「アルタイル・牽牛星」が
天の川を挟んだ位置で最も強く輝いて見える!!

というところから、普段別々に過ごさなくてはいけない二人の
年に一度の逢瀬の日となりました。

こういったもの全てを包括したのが
今の日本の七夕と言えますのよ。
元々あったものに、外からやって来たものを加えて
新しいものを生み出す。


日本文化の分かりやすい性格ですよね!


すべては繋がっていて、 偶然はないのです!

々日本に存在したもの。 ですが、七夕と言えば織姫彦星のイメージがとても強くなってしまっていて、 彼らの衣装は古代中国文化を思わせるものですので、 「完全に中国の風習」 と考えられている方も少なくないかもしれません。

来の風習のメインの考え方ではなく、 スピンオフストーリーがロマンチックだったために どうも目立ってしまったのでしょうね。

この国に起源があるかなんて、どうでも良いことですが そうではなく、どんな風に成り立ってきたのかは 伝えていきたいものです。 日本の棚機女の願いは、たなばたという発音にも残る 立派な日本の歴史の1ページ。 日本文化と古代中国文化の融合が継承されてきた 今の七夕を改めてそういう目で見ると 新しい発見があるかもしれませんわね☆

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