金毒について その１

今までにも、黄色いお財布や金色お財布については
語ったことがありますでしょ。


黄色いお財布は、入って来る分も目立ちますが
出る分も多い、不安定財布。

金色お財布に至っては、ジェットコースターのようです。

しかもスピードに振り回されているうちに
いろんなものが見えなくなって。。

それこそ見えない部分で金運が損なわれていく恐怖の財布。

また、宝くじの一等が当たった方のほとんどが
大変な目に遭遇されている。。というのも、
割と有名な話だと思いますわ。


その分の金毒をつけてしまうからなのです。

まず、金毒が溜まる原因になるのは、
上でお話しした不安定金運以外に、「節約」があります。


常識的な節約は問題無いのです。

でも我慢を重ねる節約は、どんどん金毒に変わりますの。

まして、他人が聞いて眉をひそめたくなるような
節約エピソードなんか作ってしまったら。。
です。（￣▽￣;）

かつて節約ブームが起きて、節約ノウハウを知るためには
市販の本だの雑誌だの、セミナーを受けるだのの
コストをかけなければいけないという
とんでもパラドックス現象がありましたわね。


この時に「節約名人」として取り上げられた
ある主婦の方のことが、ワタクシは忘れられません。

いつか家を買うための資金を貯めるため。。ということでした。
目標があるのはもちろん良いことなのですが。。


野菜は自家製！
これはもちろん良いことです。

でも問題はやり方。

近所のお店から無断で持ち帰ったという
ボロボロの発泡スチロールボックスに、
公園から持ち帰った砂を入れて
野菜を育てていらっしゃいました。

・・・・泥棒じゃないですか。。

トイレの水は３回に１回しか流さない。
トイレ使用中に電氣はつけない。
掃除機の電氣代が嫌だから掃除しない。

だんな様の月のお小遣いは１０００円。
毎日のお弁当はちぎったレタス。

そして、小学生の息子さんへのおやつが
パンの耳を牛乳に浸したもの。。

ワタクシも人生の底時代に子供たちに与えていたおやつは
パンの耳でした。


パンの耳で作ったかりんとうは大評判で、
お友達までもが喜んで食べるので、
そのお母様たちにレシピを聞かれたくらいです。


一方で、テレビに出ていた息子さんは
そのパンの耳のお浸しを、カメラの前ですのに
あまりにもイヤそうに召し上がっておいででした。

こうして節約出来る金額が、年間４万円なのだそうです。


・・・・・・・・働いた方が早いでしょう？

小さいお子さんがいらっしゃるわけでも、
介護が必要なお年寄りがいるわけでも無い方でしたから。


ご本人は「節約は楽しい！」とおっしゃっていましたが、
ご家族に、あまりにも笑顔がありませんでした。

誰が何に価値を感じるのかは自由とは思いますが、
人生の数分の一の期間を、ここまで犠牲にして
家族の笑顔も捨てて手に入れる家って。。


年間４万円の節約で、家が手に入るのはいつなのか。
どんな理想の家が手に入る予定なのか。
その家に、どんなに長い年月住めるとお思いなのか。
また、家が建った時に一緒に住む家族が
果たして残っているのか。


家が人生の目的で、幸せの象徴に
なられているのでしょうが、
目の前の幸せを犠牲にして絵に描いた
餅だけを追い続ける日々ですか？

そんなことを考えたものです。

笑顔の無いところ。暗い表情。愚痴。
我慢を重ねているところ。
トイレなど水回りが汚いところ。
「節約しなきゃ！」という言葉。
「お金なんて！」的なお金の悪口。
感謝の無い心。
自分のお金にのみ執着すること。


金毒がよく育つ栄養になります。